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2010年04月29日

実体験の必要性

本日は小学生を対象として生月の自然観察や農業体験などを行っている「ふるさと探検隊」に参加してきました。


みんな裸足になって、田植えをしましたよニコニコ



風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 



私は常々頭にあることがあります。

それは、子供たちにいろんな体験をする機会を与えたいということ。


苗を手で植えるなんて今どき非効率だし。

田植え機で植えればいいし。

ってか、農業に興味ないしー。

こんな体験したって無駄じゃね?


なんて正直思ってる大人や子供がいると思います。


政治の世界、はたまた身近な会社でもあると思いますが、机上論のみの政策ってピントがずれてる気がしませんか?

現場からしてみれば「なんでそーなるのっ?!」なんていう指示もあったりします。



私は現場が大好きです。

なぜなら現場を知ってる人間は強いから。


その現場っていったいなんだろう。


それは机上論者からみれば「非効率」の分野です。

すぐに結果はでないし、手間ひまかかるし、かなりの時間を使います。


だけどそこには経験から来る確固たる知識と知恵と感があります。

そこが私の羨むところです。


ならその現場が一番強いのか?


いいえ。

それだけでは生き残れません。

そこにはやはり効率を求めた机上での政策も必要になってくるのです。


要するにどういうことを言いたいのかというと、現場を知っている人間が机上に自分の知識と知恵を持ち込めば最強ということです。


今の子供たちはどちらかというと、すぐに答えを求めがちです。

わからない言葉があると、ネットで調べればすぐにヒットします。

でもネットで調べる前にまず辞書で調べてほしいなんて思うわけです。


わからない言葉を調べているうちに、どんどん違う言葉に目移りしていろんなページを開いているうちに

あれ?何を調べてたんだっけ??


私はそれが重要だと思っています。

辞書の中にはいろんな言葉が並んでて、いろんな意味があって、時がたつのも忘れページをめくる。

目的の言葉を見つける間に、なんて多くの言葉と出会えたんだろう。

その時間は決して無駄ではないはずです。


余談になりましたが、田植えもそう。


田植えって機械で勝手に植えるっちゃろ?

泥に入るなんてキモっ。

面倒くさいからイヤや。


なんて言う子がいたら、


入ったこともないくせして、なんでキモイなんてわかるのさ。

泥に入ってから言おうか(笑)


って言いますよにひひ


現場を知っていると不思議と頭でっかちにならないのです。

しかも子供たちって大人が考えてる以上に、1つのことを体験するうちに五感を使って非常に多くの分野の情報をゲットしています。

彼らはそれを無意識にできるからすごいのですね。


冷たい泥の中に足をそっと入れ、手で数本苗をつかむ。

そのうち感覚だけで苗の本数がわかる。

浅く植えると浮いちゃうよぉ。

アメンボが浮いている。

あ、いまなんか動いた!

誰かが苗を投げて泥が飛んだじゃん!

なんか鳴いてるのなんの声?


今日の田植え体験に限らずふるさとでいろんな体験をした記憶は、子供たちが大きくなってから何かの時にフッと彼らを助けてくれる…そんな気がしてなりません。



なんだかんだでみんなで頑張って田植えも終わり、そのあとはバーベキューで満腹になりましたニコニコ


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 



本日のサプライズ♪今日はなんと「島の館」学芸員のN先生も参加してくださって

「しぇるさん、僕が富永古墳を案内しますよ」

なんて言ってくださったのですアップ


やったー!

神の声やー!


行くのは黄泉の国だけど。


そこで行ってきましたよ!

3度目の正直、いざ富永古墳へ!(`・ω・´)ゞ


報告記事は次回にて合格






posted by shell at 22:43 | 長崎 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年04月27日

初パノラマ

本日の生月島は雨ですかさ

昨夜からかなり降り続いていますねぇ。


私は個人的に雨の日が好きです。


なぜならいろんな動物や植物が、晴れた日には見せない表情をしてくれるから。


ついでに私もポエムを書きたくなるから。(爆)



これは先日N女史とキビタキを探し求めて生月を徘徊した時に見つけたセイヨウタンポポです。


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

あまりに可愛くて、「詩人だったらポエムかけるんだろうねぇ」なんて話したら

「ポエムかいてアップしてにひひ」などとN女史が吹っかけてきたので、書いちゃったじゃないかー(笑)




風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 





……「雨の日」という魔法の力を借りてもなんだか…。


「こういうのがポエムっていうとー?キャハハ」という声が聞こえてくるようです。。。ガクリ





お口直しに、鯨島(けじま)を中心とした画像をお見せしますね。

実は初めてパノラマを撮ってみました。

生月の景色は超広角レンズで撮りたいと常々思っているのですが、なかなかへそくりも貯まらないこのご時世。

パノラマなら伝わるかな?


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

クリックしたら大きく見れます音譜


posted by shell at 07:12 | 長崎 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年04月19日

富永古墳

先日参加した「平戸地方の考古学 」で、生月にも古墳時代辺りの遺跡があることを知りました。


「よっしゃ、行ってみよ音譜


ってなわけで、早速見に行ってきましたよ。


その名は富永古墳

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

大正7年に発刊された生月村郷土誌によれば、「古剣、古壺、庖刀、珠玉のようなものが出土された」と書かれていて、残念ながらその出土品は散逸してしまっているようです。



実は私、この場所に来るのは2回目です。

初めてここに古墳を見に来た時に、どこが古墳なのかさっぱりわからず、すごすごと退散してきました。


そこで生月町博物館「島の館」 学芸員のN先生に古墳の場所を聞いたところ、こういう返事が返ってきました。




富永古墳は看板の後ろの築山の中にあるんですよ。

その築山が古墳の墳丘です。

元は横穴式石室だったのですが、石室上部の天井石が無くなってるのでぼこっと穴がほげたようになっています。


落っこちたら黄泉の世界ですから気をつけて下さい。ひっひっひ…





ぬわにぃ!!

あの、あの看板の後ろに黄泉の世界への入口があるのか!( ̄□ ̄;)!!

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

というわけで、再度散策に来たわけです。

あそこに…あそこには、どんな非現実的世界が私を待ち受けているのだ!

どんな穴があって、そこにどんな思いで太古の人々は宝を置いたのか。

太古の匂いとは、どんな香りがするのだろうか。

私は一歩一歩ゆっくりと足元を確かめるように、看板に近づいて行きました。


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

ここが看板の後ろの築山です。

私は生い茂った木々を手で払いながら散策を始めました。

ひょいと黄泉の世界への入口に足をすくわれないよう、確実に足元を確かめながらね…。

がさごそ。


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

がさがさ。

パチン!

あ、いてドンッ!!(木の枝がはね返って顔に当たった)

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

ありー。

どこだー??(´・ω・`)


これなのか?むむむ…

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 




Nせんせー、古墳わかりませんー!

。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


場所的にはそんな広い場所ではないので局所的に探せばあると思うのですが、大きな石はゴロゴロしているけど、横穴式石室らしい空間がわかりませんでした汗

私が勝手に想像しているのとは違うのかなぁ。

さすが太古の古墳。

やたらに人を寄せ付けないのね。

とまぁなんだかんだで、黄泉の世界へ落ちることは免れましたアップヤタ♪(←積極的プラス思考)

うーん、でもわからないとなるとますます知りたいねぇ。

3度目の正直、また出直しますビックリマーク





posted by shell at 22:33 | 長崎 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年04月07日

生月町博物館限定お菓子

本日は息子の中学校入学式でした桜**


かなり風が強い日でしたがいいお天気に恵まれ、友人たちと談笑するわが子の姿にちょっぴりたくましさも感じたりして(照)ブーケ2


ついこの間自分が中学校に入学したと思ったのに、早いものですねぇニコニコ(昨日の晩御飯は思い出せないクセに、やたら大昔のことは覚えてる)



自分が中学生のころは、ロンスカでした。


ってわかるかなー(苦笑)


今の子たちは超ミニを可愛く履きこなしていますが、大昔は超ロングが流行ったのよ(笑)

んでベストとかブレザー丈は短い。


当時髪型もきょんきょん風が流行ってましたが、私はチェッカーズふみや風(爆)



自分の中学生だったころを思い出すと、なんておバカで小さな世界の中で物事を考えていたんだろうと情けなくなります。


いざ息子が中学生になり、もし私と同じようにド派手な髪型になり、私と同じようにカバンをつぶし、私と同じように授業抜け出したりしたら…。






やはり叱りますね。泣きながらみんなの前でひっぱたきます。

もちろん自分の過去は棚に上げて。えぇ。


私が授業抜け出したときは行方不明扱いになり、学校に親が呼び出されていました。

何も知らずにのんきに学校に戻ってきたら、学校玄関でものすごい表情の母親と、ホッと安堵したような表情の教師が立っていました。



普段両親は仕事で忙しかったため小学生からカギっ子だった私は

「あれ?おかーさん♪なんで学校に??」

なんて思ったのもつかの間、みんなの前でものすごい形相の親から叩かれました。



そこで自分のしたことがやっとわかったんです。

今までとは比にならない、ものすごく心配をかけるようなことをしたんだと。


「もう親のこんな顔は見たくない。させちゃいけない。理屈じゃなくて。」なんて思いましたね。



これから思春期にはいる息子。

私と違って思慮深い子のようなので大きく道を外れることはないと信じていますが、手を放しても心は離さずにいようと思っています合格



ということで、本題に入ります音譜(前ふり長すぎ!)




あ、そういえばこんなことを以前耳にしたことがあります。

企業が食品の新製品を発売するとき、まずは静岡県で先行販売するそうです。


西と東の味覚が混じった静岡で好感触だったら、全国展開できるという基準になっているのでしょうか?

もう静岡を離れてしまったので、今はどうなのかわかりませんが。


ということで、静岡県人の味覚を持った私による

「そこのお土産、ズバッとたいらげちゃうわよ」のコーナーです。(いつから??)



これは生月町博物館「島の館」 限定販売のお菓子だそうですアップ


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

では早速。

どれどれ…ガサガサ…



風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


クッキーですね♪

味は2種類あります。


ではいっただっきまーすアップ



ばりぽり…。



うん!


味は…






味は……









普通!!


どー(゚∀゚)ーん!





あ、本音言っちゃった。

メチャウマーって言うべきだったか。



うん、これ普通に美味しい(笑)


最近のお土産のお菓子は美味しくできてますよねぇ。

一昔前のお土産は、どこもパサパサしたものが多くてとても美味い代物でありませんでした。


でもこれは普通のクッキー。

肉厚で中身も詰まっているので、コーヒーやお茶のお伴として普通に出せます合格


でもご当地限定お菓子としては、目新しくはない。

味に関してはね。


このクッキーに

生月島の岸壁の削りカス(…じゃりじゃりするし(TωT)


とか


潮風があたったミネラルたっぷりのカヤの葉(…口の中切れるし(T▽T;)


とかが入っていたら、話題になるでしょうアップ


でもこのお菓子はこれといって味に特徴はありません。



なら何が特徴なのか。




パッケージですよ、パッケージグッド!音譜


生月町博物館島の館でしか手に入れることができないパッケージ!


これは全国のお菓子パッケージマニアや、博物館マニア、限定マニアにはたまらない一品かとメラメララブラブ



以上「食べながら楽して痩せる方法はないものか」のコーナーでしたニコニコ (タイトル変わってるし!)


ペタしてね


posted by shell at 21:59 | 長崎 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2010年04月05日

黒瀬の辻殉教碑「ガスパル様」

生月島に入って右手に海を眺めながらメインストリートを走っていると、左手に十字架が建っている小高い丘が見えてきます。


その丘のことを黒瀬の辻(くろせのつじ)と言います。


辻というと2つの道が交差している場所のことで、十字路というような意味なのですが、ここでは丘や山の頂上という意味があり、黒瀬というのは「くろせ…クロス…クルス…十字架」からきたと考えられています。



風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


この殉教碑はガスパル様と呼ばれていて、生月キリシタンの指導者ガスパルの殉教を記念するものです。


ガスパル様…?外国人??



ガスパル様は西玄可(にし げんか)という生月生まれの生月育ち、れっきとした日本人です。

2歳のころに洗礼を受け、ガスパルというのは洗礼名です。



戦国時代、生月島では住民のほとんどがキリシタンでした。

しかし江戸時代に入るころになると、キリシタン信仰は禁止されていくのです。


当時生月島を支配していた籠手田(こてだ)氏と一部(いちぶ)氏は熱心なキリシタン信者でしたが、主君である平戸の松浦鎮信(まつら しげのぶ)公より、キリシタンを棄てるよう圧力がかかります。


忠義をとるか…キリシタンをとるか…



2人は大いに悩み、そこで出した結論は…





多数(600名ほど)の島民を連れて、長崎に脱出したのです。

信仰は棄てられない。しかしそれだと主君にはむかうことになり、多くの犠牲者がでてしまう。


苦肉の策だったのでしょう。


籠手田氏の家臣であった西玄可は、主君が生月を脱出した後も島に残り、残った信者たちを指導し、時には洗礼を授けたりもして、人々から慕われていました。


しかし時代はますますキリシタン弾圧がひどくなり、ガスパル西玄可も処刑されてしまいます。

愛する妻と長男も、連行される途中にいきなり後ろから斬り殺されてしまいます。



ガスパル西玄可が処刑されるに至るまで、また悲しいお話があるのですがここでは割愛します。


ぜひ生月島に来て、ガスパル様の十字架の前でガイドよりお話を聞いてみてください。


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


当時の人々の言葉になし得ない想いが、ひしひしと胸に迫ってくるような気がすることでしょう。





殉教碑の裏側には、ガスパル様の墓といわれるものがあります。


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

この墓の様式は、ガスパル西玄可が生きていた頃の墓の様式と一致するようです。


墓から生えている松の木はガスパル様の松と呼ばれ、海上の船から格好の目印となっていました。

昭和の初めころまでは生きていたようですが、戦後に枯れてしまいました。


カトリック信徒たちはその松で十字架を作り配りました。

生月の山田教会にも、ガスパル様の松で作られた十字架が祭壇中央に安置されています。






ここでガラッと話が変わってしまいますが、とっておきの一枚をご紹介合格

これはガスパル様を撮っていたら偶然撮れたスカイフィッシュです!


風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


画像右に写っているのがわかりますか?


スカイフィッシュってなに!?

と思った方は、調べればすぐにヒットすると思いますにひひ


一時期UMAだの宇宙からの飛来物だの騒がれましたが、もう今では本気でUMAだなんて思ってる方はいないだろうなぁ〜




ちぇっ…( ̄* ̄ )



ペタしてね


posted by shell at 01:34 | 長崎 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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