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2013年12月27日

八体様とハッタイ様

生月大橋を渡って数十メートル走ると、右側にふれあい広場という広い駐車場があります。
そのふれあい広場から道路の方を見渡してみると「八体龍王」という看板が見えます。




ボランティアガイドとして「八体龍王」のお話は知ってはいたものの、実際に訪れたことがなかったので仕事帰りに立ち寄ってみました。

この看板のあるところを曲がって30歩ほど歩くと、四つ角があります。





実はこの八体龍王の案内看板は先ほどの画像のものしかなく、四つ角をどちらに曲がったらいいのか次の案内看板がないのでさっぱりわかりません。

私もフラフラ歩き回り、三度出直しやっと発見した次第です。

場所を知らない人が八体龍王に辿り着くのは至難の業でしょう。
というわけで、このブログにて八体龍王への道をわかりやすくご案内します。

先ほどの四つ角をまっすぐ進みます。

するとT字に突きあたります。

突き当たったところで左側を向くと、右手に階段が見えます。



この階段の脇に「八体龍王」はあります。



ひっそりと佇んでいるので、注意深く見ながらでないと行き過ぎてしまいます。


八体龍王のことを生月の方々は「八体様」と呼んでいて、7人のキリシタン(そのうち1人は懐妊した婦人だったのであわせて8人)がこの場所で処刑されたという殉教地です。
現在はお産の神様として祀られており、お宮参りや七五三の時などに必ずお参りしているとの話を聞きました。





もうひとつ殉教地を御紹介します。

その名も「ハッタイ様」。
同じ響きの殉教地があるなんて、なにか「ハッタイ」という語句に意味があるのかと探ってしまいそうです。
(そういえば「はったい粉」というのもあるねぇ。)



生月町博物館・島の館HPによると、

昔ハツというキリシタンの娘が田植え時に神の川を渡ろうとして、増水した川に呑まれ
て死に、死体が河口に流れ着いた。流れ着いた場所に石祠を設けて祀る。


とあります。

というわけで八体様を訪れた後、神の川(こうのがわ)に行ってみました。


車がギリギリ通る農道をくねくね走り、神の川の河口に向かいます。




車から降りて辺りを見回すのですが、それらしい石祠がありません。

「あれー、場所違ったかな?」と車に戻ろうと後ろを振り返ったらありました!!

車を止めるとき全然気付かなかったので、見つけた時はびっくり!!





この日は二つの殉教地を訪れました。

神ではなく、当時生月に住んでいた普通の人々(違うことといえば幕府の方針に反するキリシタンだったということ)を現在もこうして祀っているということはどういうことなんだろう。

それは「何かを望む」という行為ではない事はわかります。
…過去を忘れないため…?

いや違う。

「かわいそう」という理由だけでは説明もつかないし。

祀る意味を見つけること自体が無意味なのか?


答えが出ないまま、静かに手を合わせ帰途につきました。

posted by shell at 21:49 | 長崎 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年03月16日

申告終了&ツルの北帰行

ご無沙汰しておりました。

初めての青色申告が山形のBikki牧場さんのお力を借りながら、義兄のキングカズの力も借りながら、3月15日に日付が変わった夜中の3時に出来上がりました。

ありがとうございました!自分だけでは到底出来あがりませんでした。

この場を借りて御礼申し上げます。


簿記しながら痛感しましたよ。
継続的に農業簿記を勉強する場が欲しいです!

趣味でするならいいんですよ、どんぶり勘定でも。
でもこれで食べていくなら経営管理能力も必要です。

この能力はほっといても育つものではありません。
独学もいいですが、やはりちゃんとした情報のもと、わからないところを聞ける環境が
欲しいと思いました。

簿記の本はたっくさんあるのです。ネットでも簿記や申告関係の情報は溢れてるし
フリーソフトも充実しています。

しかし農業簿記、中でも和牛繁殖向けの情報はネットではほとんどなく、書籍もあるにはあるのですが言葉が難しい…。あらがじめ知識がある人向けと感じました。

農業簿記ソフトも有料ならあるけれど「ん万円」もするし。その「ん万円」の出費も痛いから
青色申告を選んだのにねぇ。
そこでやっと見つけたフリーソフトがBikkiさんの作ったソフトでした。

素晴らしい!
こんなのよく作れたなぁと思いました。これをすべて自分で計算するなら発狂レベルですよ。マジで。

ここでダウンロードすることができます→簡易農業青申ソフト

これは簡易式なので10万円控除向けのようです。
65万円控除の複式をしたいならBikkiさんにコンタクトをとることをオススメします≧(´▽`)≦



さてそんな寝不足で迎えた3月15日、長男の中学校卒業式がありました。

素晴らしい卒業式でした。
普段からテンションが低く、周りに囲まれると小さくて更に存在感がないように見える我が子ですが、彼なりに成長したなぁと感じることが出来ました。

でも握手した時に手が冷たかったなぁ。しかも頼りない。
おぃ、大丈夫か?
ちゃんと体は燃焼してるか?血流あるのか?!


あ、もしかしておかんが感極まって体温上がってるだけ…(・ω・)?


そんな日の夕方、急に家の後ろの番岳という山の方から騒がしい声が聞こえて来ました。

「クルッルークルッルー」

窓から覗くと、ツルだ!ツルの大群が空を舞っています。


$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

ちょうど今ナベヅルが北帰行しているようですね。

ツルたちは天候が悪かったり時間が遅かったりすると番岳に一泊していくときがあります。

夜中に1、2羽の「クルル…クルル…」という鳴き声が聞こえます。監視をしているのでしょうね。
そして朝方早くいっせいに「クルッルー!クルッルー!」と騒がしくなり、生月を旅立っていきます。


この日ツルを見かけたのは16時半少し前くらいかな。
番岳に泊まるかなぁと思いながら見ていたけど、気流に乗り旋回しながら少しずつ北へずれていきます。

あ、これは飛んでくな。



我が子の旅立ちと我が子の友人の旅立ち、そしてツルの旅立ち。

これから大海原に向かって去っていくツルたちの影を見送りながら、無事を祈りました。



どうかみんな元気で辿り着くんだよ。



きつくなったらちゃんと休むんだ、いいね?



しっかり休息して、そしてまた力強く羽ばたいていくんだよ!

posted by shell at 22:23 | 長崎 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年10月10日

益富家訪問

生月の捕鯨について勉強はしているものの、肝心の益富家の場所を確認しないまま数年…。
先日念願の益富さんちに行く事ができました!

ってか普通にすぐ行ける場所なのですが、時間に追われてバタバタと訪問はしたくなかったので、三男の散歩というゆるりとした時間の時を選んでやっと足を運ぶことができました。

本当は私の言葉で生月捕鯨を紹介したかったのですが、こちらのサイトに載っていたので紹介させて頂きます。
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 




さぁ益冨家に着きました。
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


現在は住んでいらっしゃらないようですが、個人宅なので中まで入ることはできません。
不法侵入になってしまいますものね。
敷地内はこのような配置になっているようです。
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

今回は私ひとりで(+チビ)訪れましたが、いつかガイド研修や詳しい方の説明を聞きながら
また来たいです。
ひとりだとその場でいろいろ聞きたいところがあるのに、誰も答えてくれないんだもの(笑)

ここに使われている木材は江戸時代のものそのままなのか?とかね。
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

古めかしい石畳や、そこに生えてる苔の年代まで気になってきましたよ(・∀・)


塀の外からお庭を眺めていると面白い形の木を発見。
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


これって自然にこういう形になったのかなぁ。
いや、あえて剪定しているのかも。何をイメージしたのかなぁ。

まるで宇宙へ飛びたつ銀河鉄道999の線路みたい!


なんて思いながらしばし見とれていたら、あ!コラコラ!あせる

自由行動しすぎや(゜д゜;)

$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


あまり長居すると三男坊が壁をホジホジし始めるといけないので、
そこから生月島一周ドライブに出かけました。

方倉神社の前の公園で一休み。
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 



河童の親子とも一緒に遊んできました♪

ってか河童たちの棲家、水草でもっしゃもしゃになってる(笑)

$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 



10分ばかりの短い益冨家訪問でしたが、これからのガイド時はバスを徐行してもらい、
益冨家を紹介しながら捕鯨のお話ができそうです(^-^)。

posted by shell at 21:57 | 長崎 ☀ | Comment(4) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年06月11日

長崎亭キヨちゃんぽんって??

昨日は第9回わんぱく相撲長崎県代表選考大会に甥っ子の応援で行って来ました。

とてもいいお天気で暑いくらいあせる
梅雨なんて忘れてしまうような好天気でした晴れ

さすが県代表を選ぶ大会とあって、小学生といえども強そうな選手ばかりです。
単独で見ればそんな細い方ではない甥っ子も、ミニ関取たちに囲まれるとあら不思議、ヒョロヒョロに大変身ーヘ(゚∀゚*)ノピャー(笑)


到着した時はちょうど開会式をしていて、黒田平戸市長が挨拶をしていました。
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


殿(黒田市長)の次に登場したのは…

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 




誰っ?!

と思った方もいるでしょう。
彼は平戸藩お笑い城代家老「長崎亭キヨちゃんぽん」さんです♪

吉本興業の「あなたの街に”住みます”プロジェクト」から「長崎県住みます芸人」として活動されています。

平戸市HPにてイベントスケジュールなどを見ることが出来ます。

平戸城のガイドもしてくれているようで、これは一度聞きに行かねば!DASH!

平戸城下ではちょくちょく見かけることができますが、生月島ではまだまだ知られていないように感じます。

これはぜひ家老殿に平戸藩の島々も巡っていただきたいですね。渡し船で(´∀`)テヘ (危っ)



冗談はさておき。
せっかく吉本興業という大手とタイアップ企画があるのです。
「パフォーマンスばかり…」という意見もあるかもしれませんが、それはそれ、これはこれ。
言葉は悪いけれど長崎亭キヨちゃんぽんさんを利用しない手はないと思います。

ただのコスプレイヤーに終わらせず、いかに平戸の歴史物語にのっとってプロデュースできるか。
かつ彼が「お笑い」に住む人間だということを踏まえつつ。


これは地域の腕も試されてますねぇ。



彼の持ちネタ

オッケーケーオー!!

これに対する掛け声…合いの手?愛の手?(笑)があったら一体感がでるかも(^^)→全国に広げられたら相乗効果抜群!!



閉会式が終わったあと、記念に一緒に撮ってもらいました。
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

別れ際に
私「頑張って下さい♪」
キヨちゃんぽん「頑張ります!」
と会話したんだけど、なんか違和感。

頑張るのは私たちの方だよね。

そこでキヨちゃんぽんから「お前もなっ!」と返ってきたらスッキリしたかも( ̄∇ ̄)

ネタパクリになっちゃうけど(笑)



あ、肝心の甥っ子の結果ですが土がいっぱい付きました(;´▽`A``

いくら学年は一緒とはいえ、体の大きな相手にぶつかっていくのは怖かっただろうなぁと思います。
その恐怖心から逃げずによく頑張った!ん。よく頑張った(^^)

posted by shell at 10:20 | 長崎 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2012年05月17日

昼の蝶たち

今日は天気が良かったので、牛舎まで三男と散歩に出かけました。

牛舎経由でグルーッと辺りを回って帰ってくるとちょうど1時間。
これは私の健康のためにもいいかも( ´艸`)

ただウォーキングするために1時間という時間はなかなかとれませんが、三男と楽しみながらなら気負いせずに続けられそうです。

今日の散歩ではたくさんの蝶たちに出会いました。

↓ベニシジミ
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

ミスジチョウ コミスジ
「コミスジではないか」とのご意見があり、再度確認してみたらどうやらコミスジのようです。
ご意見ありがとうございます!
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


↓イチモンジセセリ
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


↓アカタテハ
羽を開いた時と閉じた時の模様のギャップが大きいと、一度で二度おいしい気分になります♪
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


↓ヤマトシジミ
風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 

↓ジャコウアゲハ♂
ボロボロの羽を一生懸命羽ばたいてアザミの花から花へと舞う姿は
儚くもあり頼もしくもあり…。
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


↓ヒメウラナミジャノメ?
蛇の目模様が図鑑に載ってるヒメウラナミジャノメのものと少し違うので迷いましたが、
個体差があるようです。
はっきりとはわかりませんので、どなかたわかりましたら教えて下さい。
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


↓アワフキムシ
泡の中にアワフキムシの幼虫が入っています。
これはチョウではなくセミの仲間です。
$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


今日はいろんな虫を見たね♪
牛舎では離乳していたので、親牛が「モー!モー!」と鳴き叫んでいました。

$風と信仰を紡ぐ島【生月ikitsuki】 


三男がそれを聞いて「も〜」と小さな声で真似していたのをおかーさんは聞き逃さなかったよ( ´艸`)

上手にモノマネ出来ました♪

posted by shell at 15:52 | 長崎 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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