平戸生月では9月の29,30日に第6回ひらどツーデーウォーク2012が開催され、その2日目の30日に
平戸周遊バスのガイドをしてきました
12名のお客様が乗っていらっしゃいました。
自己紹介の後、
私「皆さん、今平戸ではツーデーウォークが開催されてますけど、歩かれました?」
客「歩いてきたよー!」
私「をー!では昨日生月コース参加された方は?」
客「生月は来てないよ、平戸を歩いてきたの」
私「をー!!平戸ではどのコースを歩かれました?」
客「コース?適当だよ!」
私「?!」
私はてっきりツーデーウォーク参加者の方々だと思ったら、自由気ままに平戸の街中を
歩いてこられた方たちでした(笑)
そんな私の勘違いから始まってバスは出発です
いつものように最初はガスパル様です。
やはりバスの車中からガスパル様の十字架と中江ノ島を見ながら話すのと、
実際にガスパル様の前で中江ノ島を見ながら話すのとは、聞いているお客様の目が違いますね。
バスの中ではワイワイしていたのに、ガスパル様の話を聞いてくださるそのお顔は真剣そのものです。
十字架の後ろにあるお墓を説明していると、女性客の方が
「わぁ…怖いねぇ…。ドロドロした島なのねぇ…怨念とかありそう…」
と眉をひそめておっしゃいました。
確かにカクレキリシタンの話は悲惨な話が多いし、ドロドロした歴史を背負った怨念の島と思われても不思議はないでしょう。
でも怨念の島という印象だけでお客様を帰してしまったら、現地ガイドの名がすたるというものです。
「みなさんがこの島を出られるときはきっと笑顔になっていますよ♪」
と言いながらガスパル様を後にしました。
バスは右手に海を見下ろしながら走ります。
郵便局先の益富家のあたりでバスに徐行してもらい、捕鯨・益冨さんのお話をします。
実は私は益冨家についてはほとんど知りません(汗)
つい先日まで場所すらあやふやだったのです(;´▽`A``
これではいかん!!と昨日、益冨家まで行ってきました。
個人宅なので中は入れませんが外から眺めてきました。
その様子はまた改めて記事にしたいと思います。
次は塩俵の断崖、大バエ灯台に向かいました。
とても陽気で気さくなお客様たちで、生月も心から楽しんでいらっしゃいました。
楽しむといろいろな質問がでてくるのですよね。
今回もいくつも質問が飛び出ました。
大バエ灯台が無人だと説明すると、「誰がどれくらいの頻度で手入れに来られるのですか?」
ときかれ、「えーっと…」と言葉に詰まってしまいました。
客「ほら、昔って灯台守がいて毎日ススを磨いてたっていうじゃない?」
客「あはは〜!いつの話しよ(笑)いまは毎日磨かなくてもいいやつになってるんじゃないの?」
まだまだ調べないといけないことがありますね。
ほんと毎回お客様から気づかせてもらっています。
灯台からバスに戻る途中、大バエのハエは漢字のほうがいいのに。というお声をいただきました。
このことは前ガイドした時も言われたような気がするし、ガイド定例会でも話が出たように思います。
大バエ灯台は「大碆鼻」と書きます。
あぁ!感じで書くとハエの意味がわかりますねぇ!
ハエ=岩棚=波が当たる岩の鼻先 というようなニュアンスがわかります。
すでにきれいな看板はできているので、上から書き直す訳にもいきません。
これからは漢字をプリントしてラミネートして見せながら話すことにしよう、うんそうしよう!
帰りのバスの中もなぜかガワッパで盛り上がり…いや、正しくは「なぜか」ではありませんね、
あえてガワッパを持ちだした確信犯です(笑)
最初ガスパル様で「ドロドロとした怖いところね…」とおっしゃっていた方たちも
最後には笑顔で帰られました(^^)
バスの中で「ほんと来てよかったねー!」とお仲間うちで話していたのを耳にした時、
一瞬言葉が詰まるくらい嬉しかったです!
バス酔いも一気に吹っ飛びました!!
現地ガイドは
「来てよかった!」
この一言が聞きたいがために、しているようなものですもの。
最後に私がバスから降りるときにお客様から「ありがとうございました」と拍手をいただきましたが、それ以上に私の方からお客様に深々と頭を下げて伝えました。
ありがとうございました!
またおいでまっせー!!