ずっと読みたい読みたいと想っていた本。
やっと手に取ることができました。
遠野物語remix [単行本] / 京極 夏彦, 柳田 國男 (著); 角川学芸出版 (刊)柳田國男さんの遠野物語は電子書籍で持っているのですが、文体の難しさに読むのを途中で諦めてしまいました
京極夏彦さんが柳田國男さんの遠野物語の感動を損なわないよう、書いたものです。
本はとても読みやすく、文字数が少ないため、短編集のような感じです。
河童や雪女、山男、山女、神隠しなど、遠野地方の言い伝えや実際に起きた出来事など聞き取りしたお話が淡々と綴られています。
言い伝えによくあるように、これらお話に結論はありません。
生月でも
「夜中に河童がなにやら話しながらぞろぞろ歩いていた」とか、
「雨がシトシト降る晩に河童が窓ガラスをコツコツ叩きに来た。見に行ったけど誰もいない」
「牛の飼い葉桶に、河童からのいやがらせなのかフナが毎日入っていた」など、
年配の方に聞き取りすると結構河童関連のお話が出てきます。
そしてこれらお話には結論がありません。
「で?結局なんだったの?」ということをハッキリさせたい人は、モヤモヤするかもしれません^_^;
以前の私がそうだったんだけどね。
生月に来てから、私の思考回路は変わりました(笑)
不思議なお話ではあるけれども、これらお話は生活に溶け込んでいるので、言い伝えはそこに住む人たちにとっては現実なのです。
遠野物語remixを読んでいて思ったのが、山男にしろ、河童にしろ、よくわからない神にしろ、遠野地方のモノは顔が赤いのですね。
「顔が赤い」という表現がとても多く、「異形のモノも寒さを感じて赤くなるのか?」とか「酒を飲んでるのか?」とか、気になってたまりません
寒い夜、子供と一緒に布団の中でくっつきながら読むのにピッタリの本です!
!(怖がるかもしれませんがw)
遠野物語remixを読み終わったら、途中で諦めた遠野物語を読んでみたくなりました。
posted by shell at 21:35
| 長崎 ☀
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