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2014年06月22日

生月のナメラスジ第2弾





空いた時間に生月島の中でナメラスジを探しているのだが、今回新しい情報を得ることができた。


「天満宮の先を左に曲がった道がヤバイ!」



ナメラスジってなにっ?という方は以下のリンクを参照願いたい。

生月のナメラスジ



というわけで、早速行ってみることにした。

IMG_20140622_135332.jpg


天満宮の先の分かれ道を左に曲がる。

IMG_20140622_135442.jpg


その先の民家があるところまでが魔物が出る道とのことで、車で何度か往復してみる。

この先クネクネと緩いカーブを通ると先に民家が見えてきたが、民家の少し手前に畑が見えた。
きれいに耕されていたので、ここから先(下)は人間の世界である。

となると境界線はこの写真の先のカーブを曲がって少し先を行った辺りであり、
ナメラスジは天満宮後ろからほんの十数メートルの道であると思われる。



車から降りてしばらく歩いてみることにした。


ここの道筋だけ道脇に苔が生えており、交通量の少なさを物語っている。

人気のない竹藪の前を歩いていると、急にゴオォォォ!と風が吹き抜け、耳元を通り過ぎた。



をを!得も知れぬモノが私に挨拶に…?



もっと神経を過敏にさせればこの風の中に何かの気配を感じることが出来たのかもしれないが、
残念な事に私の興味は苔に向かってしまった…。


IMG_20140622_135417.jpg


「チョーきれいな苔じゃん!

ここ絶対クマムシいるよねぇ!

あー!シャーレとスプーン持ってくりゃよかった〜!」



何かの気配を感じに、再度出直そうと思う。シャーレとスプーン持って。(違っ)



posted by shell at 14:56 | 長崎 ☁ | Comment(0) | 精霊・妖怪探し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2014年04月06日

妖怪大学校教材

ひっそり隠れ家ブログの久しぶりの更新です。

先日妖怪大学校から学生証が届き、昨日教材が届きました!
IMG_20140406_094110.jpg

世界で唯一の妖怪マガジン「怪」です。
「かいKAI」じゃなくて「くゎいKWAI」です。

怪 vol.0040  62485‐21 (カドカワムック 516) [ムック] / 水木 しげる (著); 角川書店 (刊)
怪 vol.0040 62485‐21 (カドカワムック 516) [ムック] / 水木 し...


0040号と0041号の2冊届きましたが、思っていた以上に分厚い!
いやぁ手にとった瞬間「うほっ♪」っとなってしまいました(笑)
0041号はさらにページ数が大幅増で、「WEBで聞ける音特集」もあるとな!


というわけなので、珈琲を入れてしばらくあちらの世界に行ってきます。




posted by shell at 09:57 | 長崎 ☁ | Comment(0) | 精霊・妖怪探し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年12月23日

続「生月のナメラスジ」調査


生月にあるナメラスジ(魔物の通り道)と思われる場所へ再度訪れてみた。

前回上手く撮れなかったアコウの木(以下、アコギと呼ぶ)をもう一度よく見たかったので。

DSC_0057.JPG

迷子になりながらも何とかたどり着け、やっと間近でアコギを見ることができた!

DSC_0055.JPG

DSC_0056.JPG


すごい!!
塀のブロックを巻きこんで成長している!
アコウの木を検索してみると「絞め殺しの木」と出てくるが、なるほど納得である。

それにしても、このアコギ付近の通路は狭い通路にも関わらず、人通りが多いことに驚いた。
私がこの写真を撮っている間、、、3分ほどだろうか、3人の方とすれ違った。

うーん…。
ここはナメラスジではないかも。


はっきりと断言はできないが、ここは生活道路の一部として人々の生活に溶け込んでおり、特別な境界のようなものはないような印象を受けた。

ただこれは昼間のみの印象であり、夜はまた違う雰囲気がするかもしれない。

夜中に何回か見張りに行ってみたい気はあるのだが、残念ながら私には身を守る術がない。
正直怖いし不安なのだ。

なにが不安かって、それは魔物に出会うのが怖いとかじゃなくて、通報されたときにそこにいる理由をうまく説明できるだろうか…?

伝えられる自信がまったくないw


今回はアコギの写真だけ撮り帰途についたのだが、途中「八体龍王」の看板が目に入った。
DSC_0058.JPG

八体龍王の話は聞いてはいるが、自分の足で訪れたことがないのでついでに行ってみようと看板の通りに角を曲がってみた。


DSC_0070.JPG

DSC_0071.JPG

DSC_0072.JPG


んん??((( (・・。)Ξ(。・・) ))) キョロキョロ

四つ角があるが、ここから先への案内がない。
どっちへ行ったらいいのだ??

しばらくうろうろしていたのだが、八体龍王にたどり着くことが出来ずこの日は帰った。

この目で見れないとなるとなおさら見たくなるもの…。
これは是非とも行かねば!

あ、道わかる方教えてください〜(=´ー`)ノ(←他力本願)




posted by shell at 11:24 | 長崎 ☁ | Comment(0) | 精霊・妖怪探し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年11月25日

生月のナメラスジ聞き取り調査

生月のナメラスジ(アコウの木の付近をナメラスジと勝手に決定)について、色々な情報がちらほらと入り始めたので、忘備録としてここにまとめておこうと思う。

・その辺りは昔は川であり、「化け物が出るので川から向こうへ行ってはダメ」と云われていた。
・川上が法善寺にあたり、その裏山が金比羅山(神社)。
・昔、舘浦で大火があり、その日は北風が強くかなり延焼したが、アコウの木がそれより南側の延焼を止め
 火は西側(法善寺方向)へ燃えていった。

関係あるかどうかわからないが、川繋がりで記載しておく。

・川の近くの風呂屋でのこと。誰も風呂に入っていないのに「ピチャピチャ」と音がするので覗いてみたら、河童が風呂に入っていたらしい。「近くに川があるからそこから来たのかも」とのこと。風呂屋という屋号の家とは別の風呂屋での出来事らしいので、昔川の近くで風呂屋を営んでいた家があったと思われる。


アコウの木の川と風呂屋の近くの川が同じ川なのかどうか。

その川はどのような方向で流れていたのか。


引き続きアコウの木付近についての情報を集めたい。

posted by shell at 21:50 | 長崎 ☀ | Comment(0) | 精霊・妖怪探し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2013年11月24日

生月のナメラスジ

「宮の正面 お寺のうしろ、尾端(おばな)、谷尻(たにじり)、ナワメスジ」

この言葉を知っているだろうか。

「宮の正面」とは神社の社殿やお堂の正面、「お寺のうしろ」は寺の背後で墓地があるところを指す。

「尾端」とは尾根の突端で風の通り道にあたり、「谷尻」は谷の最奥部で大水の災害を受けやすい。

参考文献:妖怪伝説奇聞
妖怪伝説奇聞 [単行本] / 東 雅夫 (著); 学習研究社 (刊)

この言い回しはそこに家を建てると良からぬことが起きるとされる場所や地形をいい、注意を促す中国地方の古い格言だそうである。

ではナワメスジとは?

Wikipediaによると、「縄筋(なわすじ)は、日本の民間信仰の一つで、悪魔や化け物の通路とされる道のこと」とある。

ナワスジが訛って、ナワメスジ、ナマムメスジ、魔物筋(まものすじ)、ナメラスジとも呼ばれるようになったらしく、長く連続した筋(一本道)であり魔物が通る道と考えられている。

いろいろな言い方があるが、ここではナメラスジに統一しようと思う。

先の書、妖怪伝説奇聞にはナメラスジにおける怪奇現象がいくつか載せられており、丑三つ時にナメラスジを通ると上半身だけの花嫁姿(角隠し)の娘がナメラスジのところだけチョロチョロと出てきたり、テンコツチ(ギンヅチ?ツチノコの一種か)と呼ばれるものや竹の皮を張った傘がコロコロと路上に転げては通行人を惑わしたり、風がないのに轟々と木の葉が揺れるなど妙な現象が起きるとある。
牛の魔物が夜中に寝そべっていたり、神隠しもあったらしい。

そんな不思議なナメラスジが生月にあるかどうか知りたくなり、こっそりひっそりと探しているうちにとある情報が手に入った。

「舘浦地区のアコウの木の辺りがヤバイ」

このアコウの木というのはガジュマルのような雰囲気が漂う木で、普段はなかなか見ないけれど島には必ず1本はあるとのこと。

どうヤバイのか?これは見に行かねば!と思いつつ月日が流れ…

本日、そのアコウの木をやっと見ることが出来た!
アコウの木の脇には確かに一本道が続いている。
この辺りではバケモノがでるという噂があり「ここから向こうへは行ってはいけない」と言われていたようだ。現世とあの世の境のような場所なのか。
では早速ご覧にいれよう!



1-2013-11-24 10.48.58.jpg




なっ!!

なんだこれ!


スマホで撮ったのだが、オートフォーカスなのでピントがボケた写真を撮るほうが難しいくらいなのにこんなにキレイなピンボケ写真が撮れてしまった。

思いなおして再度パチリ。

1-2013-11-24 10.49.37.jpg

1-2013-11-24 10.49.34.jpg


むぅ……。

撮っている時は気付かなかったが、後から見たらフレアが写り込んでしまっていた。

なんとか見れる写真がこれ。
1-2013-11-24 10.49.01.jpg

しかしこのアコウの木はすごい生命力だ。
ブロック塀を跨いで?壊して?成長している。

今回アコウの木を訪れた時は午前中ということや、数人の人たちと一緒にいたため奇怪な現象は何も起こらなかった。
もしここがナメラスジならば、不思議な現象の詳細やその近辺の家々にかつて不幸があったのかどうか調べてみる必要がある。


現在ではナメラスジは魔物の通り道とされているが、元々は神の使いが通る道だったようである。
人々の信心が廃れていくうちに神の使いであったものは魔物となっていく。


ん?!これは河童と一緒ではないか!!
もとは水神の使いだった河童が妖怪へと堕ちてしまったのである。人間が水を支配できるようになったために。

んっ?!まてよ!
生月では河童はまだ水を操る神の使いとして存在している。妖怪ではない。

生月ではカクレキリシタンを始めいろいろな信仰が混じっており、現在でもとても信心深い。

水神信仰もあり、我が家でも井戸神様を祀ったり、牛のお産時に血液が用水路に流れた時はお清めの塩を撒き、牛のお産後3日間や月経時には池に近づかないようにしている。
その水神とは河童(がわっぱ様)のことなのだ。

このように世間では妖怪とされている存在がかろうじて神の地位(または使いとしての地位)を保っている生月では、このアコウの木の辺りがナメラスジならばここを通るものは魔物ではなく神の使いである可能性が高い。

どんな神の使いなのか?

非常に興味のわくスポットである。

この道を先に進みたい気持ちをぐっと抑え今回は後にしたが、ナメラスジとは別にして、実はこのアコウの木にとても惹かれている。

今度見る時はもっと近くに寄って触れながら眺めたいのだが、路地を入り込んだところにあるので1人では行けそうにない…。

辿り着く前に迷子になって「狐に化かされちゃってさー!」となりそうなので、またいつか誰かが行く機会を狙って付いていこうと思う。

また新情報が入り次第、ここで報告する。

以上。







posted by shell at 22:04 | 長崎 | Comment(0) | 精霊・妖怪探し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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