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2016年12月03日

戦争の遺跡「無線室&砲台跡」


生月島の北端にある御崎地区。


ここには戦争の遺跡があります。



砲台跡は、塩俵の断崖から大バエ灯台に続く遊歩道の途中にあり、看板もあるのですぐ行くことが出来ます。


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御崎にはこの砲台跡の他に、戦時中無線機器を置いていた無線室があるとの情報を得て、早速「近場のお山に登ろう会」リーダーとともに探索に行ってきました。



今日は風もなくとってもいい天気!

崖の上は風が強く寒いかも…と思ってダウンジャケットを持ってきたけれどその心配は無用でした。


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無線室の場所のヒントは「大バエ灯台の駐車場前から岩棚に降りていく道を、左斜めに降りていく」という情報のみ。


この無線室は、生月の人でも知っている人はあまりいない、超激レアなスポットなのです。


90代近い年配の方ならなんとか記憶の片隅にあるかもしれませんが、この無線室が幻の遺跡になる前にこの目で見ておかなければ!という強い思いにかられました。



ため息が出るくらいキレイな眺めです

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さぁ降りていきますよ♪


左斜めに歩かんばとよね…左斜め…左斜め…



…って左斜めに行く道ないっすけど。


どこから左に行けばよかとか??と探しながら崖を降りていったら、あらま海岸に着いちゃった。



大バエ灯台の下はハマユウの群生地になっています。

鯨の尻尾の形に似ている無人島「鯨島」も近くに見えました


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岩棚の上はこんな感じ。

釣り客もたくさん来ていました。

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下からなら無線室が見えるかもねっ!と崖を見上げてみます。


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うーーーん。。。

それらしい構造物はわかりませんでした。


リーダーも双眼鏡でくまなく探していましたが、わからずじまい。


もう一回登って、出直してみよう。ということで、また来た道を登ります。


細い上り道は階段ぽくなっていますが、なにせ急傾斜なので結構ハードです。


普段歩き慣れているリーダーはヒョイヒョイ登ってましたが、私はゼィゼィハァハァ。。。


もうすっかり汗だく…足も痛ひ…



途中で「この辺りに昔砲台があったとよ」とリーダーがある場所を指差しました。


ちょっと見にくいですが、目の前に少し平らな草むらがあり、そこにレールがあったようで(今はない)、右側にこんもりとした小さな丘があって、そこにトンネルがあったとのこと。そのトンネルも埋められていて今はわかりません。


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戦時中はそのトンネルに砲台を隠しておいて、有事にはレールの上をゴロゴロと砲台を引っ張り出していたようです。


その砲台が向いていたであろう先には、鯨島がありました。

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またスタート地点に戻り、再度出発します。


するとさっきまではわからなかったけど、草むらにうっすらと獣道のようなものが見えます。



草むらをガサガサとかき分けて歩くこと数分。急に視界がひらけました。


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ひゃっほ〜〜〜ーーー…うぇ???



左側にこの景色に不釣り合いな構造物が…?



あった!!無線室はこれだ!!



足元が非常に狭く危ないので、ゆっくりと近づきます。


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要塞のようだ。。。


当時は重機はなかっただろうに、崖の途中にこんな部屋をつくるなんてすごいとしか言いようがありません。



中は案外広く、十数人なら余裕で入れそうです。

部屋の奥はさらに小部屋のような空間がありました。


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暗くてわかりにくいですが、人が1人入れるくらいの穴が垂直に空いています。

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無線室の前は海なのですが、藪に覆われていてほとんど海は見えません。


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どうりで海岸から見えなかったはずです。



次は内部から外に通じている穴を上から見てみようということで、無線室の上に登りました。



気をつけて。

落っこちんごとね。



お互いに声を掛け合いながら、足でゆっくりと草むらをかき分けて穴を探します。



あ、あれじゃなかか?そうばぃそうばぃ!


とリーダーが藪の中に穴らしきものを発見。



ラジャ!私が覗いてきます!


と藪の中を這いつくばって穴に近付きました。




ちょっwww


リーダーこれイノシシが掘った穴っす!ただの窪みっす!(笑)




藪から後ずさりで脱出。気を取り直して穴を探します。



そこから数歩先にひょいと穴が現れました!


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恐る恐る覗き込むと、ちゃんと石で築いているのがわかります。


この穴は敵機に見つかって攻撃を受けたときの逃げ道なのか、それとも重い無線機器を穴から吊り下げて搬入するための穴だったのか、考えてもわかりません。


でもこうして目の前に戦争があったという証拠がある限り、当時の人々がどのような思いで日々生活していたかのか、ということに想いを馳せることは忘れたくないなと思いました。




壮大で優しく美しい海と空に囲まれて、人知れずひっそりと存在する冷たいコンクリート要塞。


そのギャップに気持ちがついていかず、不思議な興奮を抱えて帰途につきました。



この無線室の存在を知っている人は、生月の中でどのくらいいるだろう。



息子がもう少し大きくなったら、連れて行こう。そして伝えようと思いました。







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posted by shell at 22:29 | 長崎 ☁ | Comment(2) | TrackBack(0) | 島の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
生月島にお住まいとか。
生月砲台探検ごっこに数回訪れました。景色の良いところですね。

さて、無線室と伺った穹窖(きゅうこう)遺構は、資料によると終戦前に海軍が敵上陸を迎え撃つために設置したカノン砲座のようです。

観測所の遺構が素晴らしい、陸軍の生月砲台も露天砲台だったものを崖下に穹窖砲台として移築したようで、塞がれた咆門が2カ所残っています。
Posted by トッポ作 at 2017年10月23日 12:00
>トッポ作さん
コメント&情報ありがとうございます!穹窖遺構というのですね、勉強になりました。
Posted by しぇる at 2020年02月05日 15:35
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