2014年に児童文学作家今西乃子先生による「捨て犬・未来 命の約束」が出版されました。
この本は捨て犬だった柴犬の未来ちゃんが和牛牧場(田中畜産)を訪ねるというストーリーで、「ペットの命と家畜の命、どう違うの??」と答えを探しながら牛の一生を追っていく内容で、対象年齢は小学校高学年向けです。
過去記事はこちら「捨て犬・未来 命の約束」本日出版です!
そして来たる令和2年6月17日、田中畜産の第2弾!「子うしのきんじろう」が発売されますパチパチ
こちらは小学校低学年向けの内容となっており、イラスト多めでとても読みやすく、大人の方も楽しめるかと思います。
ネットで予約もできますので、ぜひご興味のある方はポチっとお願いします
本には詳しく書かれていませんが、金次郎を売る日(セリ市)はめったにない大雪で、生月大橋は通行止めになりました。それでもセリ市は何とか開催してくれ、牛たちを乗せたトラックは確かパトカー先導で田平の平戸口家畜市場まで行き、時間を大幅にずらしての開催だったのを覚えています。
出品者は必要最低限の人数のみの参加となり、田中畜産からは牧場主が代表でセリに行き私はお留守番。
夕方帰ってきた牧場主に「金次郎どうだった?」と聞くと、「おりこうやったよ。おとなしく引かれていったよ」とのこと。
私は金次郎をセリ場まで引いていくことを夢見ていたのに、購買者の方にちゃんと手渡すまでが役目と思っていたのに、セリ市に行くことができず悔しくて悔しくて、その日の夜は風呂場で声を出して泣きました。大人になってから泣いたのはこの時の1回だけです。
今思い出しても目頭が熱くなります。
そんな思い入れの強い牛のお話です。